オーディション当日、やはり緊張するものですよね。
しかし、緊張した状態だと、自分の能力も発揮できず、悔しい結果に終わってしまうことも少なくありません。
今回は、自分の力を発揮できるよう、オーディション前に緊張をほぐす方法を解説していきます!
もくじ
身体の緊張をほぐす方法
腹式呼吸の練習方法などでも説明していますが、良い発声をするためには「身体のリラックス」が欠かせません。
リラックスできていない状態で発声をすると喉を締め付けてしまい、のびやかで響きのある良い声が出せないからです。
ということで、まずは身体の緊張をほぐす方法から紹介していきます。
身体を思いっきり緊張させ、苦しく感じた所で一気に脱力する
まず、息を止めて、ぐっと身体に力を入れます。
気張る感じです。
ぐっーと力を入れて苦しく感じたところで、一気に力を抜きます。
こうすることで、強制的に身体の力を抜くことができます。
上手く身体を緊張させることができない人は、指を組んで背伸びをしながら行うなど、工夫してみて下さい。
きちんとできた時はかなりの脱力感を感じることができます。
その場で軽く飛び跳ねる
よく、フィギュアスケートの選手なんかが待ち時間にピョンピョン軽くジャンプしていることがあるかと思います。
それと同じ感じです。
ジャンプをすることで上半身の緊張がほぐれ、リラックスすることができます。
同じようにジャンプをしながら手や足をブラブラさせるのも効果的です。
上半身の緊張がほぐれると、喉まわりの緊張も取れやすくなります。
発声をしながら上半身を揺らす
軟体動物のように、上半身をぐにゃぐにゃ揺らしながら発声をしましょう。
ぐにゃぐにゃすると、上半身に力を入れられなくなるので、強制的に身体の緊張をほぐせます。
もし、発声中にリラックスできていなかったようであれば、このぐにゃぐにゃ発声をすることで音に変化が出ます。
発声をしていて喉が詰まった感じになってしまう人には特におすすめです。
発声だけでなく、腹式呼吸も行う
元々、腹式呼吸自体にもリラックス効果があるので、「緊張しているな」と思うようであれば、発声そのものよりも腹式呼吸に重点を置くようにするのも効果的です。
また、腹式呼吸なら、椅子に座って待っている状態でも、気兼ねなくできるので、オーディション直前は、腹式呼吸でリラックスするように努めると、本番で良い声を出せます。
リップロールで喉の緊張をほぐす
リップロールは声帯に負担をかけずに、発声練習ができます。
喉が緊張して、声帯が締まっている、と感じるようならリップロールを行い、喉の緊張をほぐすようにしましょう。
リップロールについては、発声練習の基本!口周りの筋肉、舌、声帯をほぐすの記事を参考にしていただければと思います。
心理的な緊張をほぐす
身体の緊張がほぐれたところで、心理的な緊張をほぐしていきましょう。
いつも通りで良いと心得る
オーディションだからといって、自分をより良く見せようとしてはいけません。
オーディションでは今までやってきたことを出し切ればいいのです。
素のままが一番魅力的ですし、審査員受けが良いのだと心得ましょう。
そうすることで、過度な緊張をしなくて済みます。
「落ち着くわ~」と自己暗示をかける
脳は、思い込みによって支配されます。
なので、「落ち着くわ~」と自己暗示をかけることで、すでに落ち着いている状態のように脳は錯覚し、実際に自分自身も落ち着くことができます。
この時に、
「落ち着け!落ち着かなきゃダメだ!」
「リラックス!リラックス!」
のような暗示ではなく、「すでに落ち着いている」という自己暗示をかけるようにして下さい。
「落ち着こう!」という暗示は「今は落ち着いていない」ということを示しているので、暗示の効力が半減してしまいます。
なので脳をだますために「すでに落ち着いている」という自己暗示をかけるようにしましょう。
オーディションに落ちても死ぬわけじゃない
最後に、オーディションに落ちたからといって死ぬわけじゃないと考えましょう。
よく、「死ぬ気で受けろ!」というようなアドバイスを見ますが、あまりオススメはできません。
一球入魂は大切なことですが、そうやって自分を追い込んでしまうと、それこそ自分の能力を発揮できなくなってしまいます。
死ぬ気でやった結果、リラックスできずに素の自分を出せなくなってしまうのは非常にもったいないです。
本当に死ぬ気でやるべきはオーディション当日ではなく、日々の練習です。
死ぬ気でオーディションに挑んだ人が実力を発揮できないばかりに、「友達の付き添いで受けただけ」というリラックスした状態の人が受かるのです。
なので、「別に実力を出し切れれば落ちてもいいや~」ぐらいの軽い気持ちで受ける方が結果的に意外と合格に近づけるのです。
まとめ
身体と心の緊張のほぐし方を紹介しました。
当日に自分の実力を発揮するためにはリラックスが欠かせません。
当日はリラックスしてオーディションに臨み、自分の実力を発揮しましょう!
もし、進級審査や関連事務所オーディションで何度も落ちてしまう、という方は、自己PRや当日の出来の問題だけではなく、養成所自体が合っていない可能性があります。
「養成所が合っていない気がする…」という方は、おすすめの養成所徹底比較の記事も参考にしていただければと思います。