役者として

役を演じるという事。声優の責任の重さ。

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役を演じる

巷では人気漫画、鋼の錬金術師が実写化するという話で、盛り上がっていますね。

正直、漫画ファンやアニメファンの中では、
「絶対嫌だ!」
「原作を汚すな!」

という声が多いのではないかと思います。

でも、これって実は実写化だけでなくアニメ化でも同じ事なんですよね。
アニメから入って、原作を読む人は感じないかも知れませんが、
原作を読んでいた人の中には
「アニメ化なんてしなくて良かったのに…」
となる事があります。

しかもそれは大半「声優の芝居」の問題なのです。
今回は、声優が役を演じる事の責任についてお話ししたいと思います。



声優の演技は「公式」扱い

まず、声優がその役に声を充てるというのは、実写化の俳優とは訳が違います。
見ていない方も多いかも知れませんが、少し前に進撃の巨人が実写化されました。

まあ、批判が多めな賛否両論作品ですね。
ここで作品の批評をしたいわけではありませんので、そこは割愛します。

考えて欲しいのが、
「原作ファンが主人公のエレン・イェーガーを想像した時、どのエレン・イェーガーが思い浮かぶか」という事です。

皆さん、三浦春馬さんではなく梶裕貴さん、もしくは梶裕貴さんが演じたエレン・イェーガーが思い浮かぶのではないでしょうか?

要は、
実写化は、人気作に乗っかったパラレルワールド。原作には関係がない。という見方の人が多いのです。
(今後日本の映画技術が上がれば変わるかも知れませんが)

ですが、アニメは違います。

もし、声優さんの声や演技が気に入らなくても、「公式」だと感じている方が多いのです。

実際そうではないですか?
「アニメ化したら、自分の好きなキャラの声が想像と違ったー」
「なんか、○○の役の気持ちが感じられない…」
という事があってショックを受けても、「それがそのキャラなんだ」と認めざるをえません

アニメの演技はどんなにダメだろうとファンは「公式」という見方をするという事です。

役を演じるという事

役を演じるというのは、つまり「そのキャラクターの心を演じる」という事です。
原作を読み、全体像を知り、そのキャラクターの役割、性格、立場を知るという事です。
どう演じたら、自分のキャラクターが生きたキャラクターになるのか、という事を考えなくてはいけません。

これは、声優として仕事をする際も勿論ですが、この意識は養成所や専門学校時代から持っていなくてはいけません。

演技をする時に
「私はこんな可愛い声も出るよ!」
「俺はこんな声も出せるんだぜ!」

みたいな自己満足演技をほど、ファンが見ていて萎えるものはありません。

役を演じる時に、ファンが見たいのは「そのキャラクター」だという事を念頭に置いてください。
声優という職業は、「その漫画の公式」なのです。

まとめ

声優がアニメで声を充てるというのは、実写化の役者とは責任の重さが違います。
その分、他の誰でもないその声優さんがそのキャラクターの声だと認められるのです。

独りよがりではない、原作ファンを惹きつけられる役者になりたいですね!



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