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実力派声優を目指す!実力派声優の特徴

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声優を目指している方の中には「実力派声優になりたい!」という方も多くいると思います。

今回は実力派声優を目指す人が知っておきたいことをまとめました。




そもそも実力派声優とは?


実力派声優とは、いわゆる「演技が上手い声優」のことです。

今まで色んな生徒さんや、声優さんと話してきましたが、「演技が上手い」と言われている人に共通しているのは、

  • 演技の引き出しが多い
  • 舞台を客観的に見ている

この2つです。

つまり、この2つを鍛え、身につけることで、演技の上手い、実力派声優に近づけるのです。

演技が上手い人の特徴

演技が上手い人というのは演技の引き出しが多く、舞台を客観的に見れているため、結果としてエチュードが上手い人が多いです。
エチュードというのは、「即興演技」と呼ばれ、その場に合わせたアドリブで劇を作っていくものです。

エチュードが上手い人の特徴は、

  • 日ごろから人を観察しており、演じる役の特徴を掴んでいる
  • 日常生活の動作を舞台上に持ってこれる
  • 求められた役を瞬時に出せるほどの引き出しがある
  • 自分がどんな動きをすれば、舞台が良くなるかを客観的に見れている
  • 物怖じしない
  • 相手の言葉、動作をきちんと受け取っているので掛け合いになっている
  • 相手の感情を動かすだけの気迫がある
  • 自分が目立ちたいという気持ちではなく、「舞台を作り上げる」という気持ちが強い

という点です。
この特徴からもわかる通り、本当に演技が上手い人というのは「自分が目立つこと」ではなく、「舞台が良いものになること」を優先しているのです。

演技が上手い人は演技の引き出しが多い分、舞台上で「なにすればいいかわからない!」という不安がなく堂々と演技できるので、結果として、相手の感情を動かす説得力のある演技ができます。

また、演技や作品にかける情熱が他の人よりも強く、客観的に状況を把握しながら演技をしているので、全体の調和を保ち、自分の役の動きで、他の役の動きをコントロールできてしまうのです。

実力派声優を目指すのであれば、自分のことだけでなく、周りとの兼ね合い、周囲への影響、作品への愛情が不可欠となるでしょう。

養成所1年目で所属になった声優の場合

養成所1年目で事務所所属になった、今なお活躍する実力派声優の知り合いは、エチュードがとてつもなく上手い人でした。

エチュードをやったことがある方ならわかると思いますが、エチュードは素人がやるとグダグダになることが多いです。
そんな中でも、彼が入ればエチュードが上手くまとまる、というまるで魔法でした。誇張でも何でもなく、本当に。

役の定まっていないエチュード自体は、演技の練習としては賛否両論ありますが、演技が上手い人は高確率でエチュードが上手いのも、また事実です。

それは、エチュードに大切なのは先に挙げた、演技が上手い人に共通している

  • 演技の引き出しの多さ
  • 舞台を客観的に見れるか

に、かかっているからと言えるでしょう。

なぜエチュードが必要なのか?

声優や舞台役者は、台本があるので、正確にはエチュードのような即興演技をすることはほとんどありません。
なので、エチュードが苦手でも、台本のある演技が上手い人というのはたくさんいます。

しかし、台本通りの演技しかできない人というのは、いざ監督や先生から「演技を変えてみて」と言われたときや、
相手が自分の考えと違う演技を持ってきたときに上手く対処できない人が多いです。

それは、一瞬で役に入り込む、という経験を積んでいないため、自分の持ってきた演技プラン、キャラクターのプランが否定されてしまうと、どうしていいかわからなくなってしまうためです。

事務所に所属するためのオーディションは、基本的に台本はその場で渡されることが多いです。
また、「見込みがあるかも?」と思われた場合、
「もっと、熱血っぽく今のセリフできる?」
「もう少し内側に感情溜めてみて」
といった、それこそ「一瞬で演技プランとは違う役に入り込むこと」を求められることがとても多いのです。

ここで、瞬時に良い演技ができれば事務所所属になれる確率があがります。

求められたものをすぐに出せるようになるためにも、普段からエチュードに慣れておくことが大切なのです。

実際に実力派声優を目指す


では、実際に実力派声優になるにはどうしたらいいのでしょうか?

演技力のある声優、エチュードの上手い役者は、一瞬でその役に入り込めるだけの体験や経験があるのです。

繰り返しになりますが、体験や経験を積み、演技の引き出しを増やすことで、役者としてのレベルもあがります。

演技の引き出しは、日常の動作を少し意識するだけでも、各段に増えていきます。
例えば、コップを持つ動作一つにしても、上手い下手は如実に現れます。
普段から演技の引き出しを増やす方法は
声優アンテナの記事にまとめたので、参考にしてみてください。

体験というのは、自分自身の体験だけではなく、小説や、漫画を読む事での疑似体験も有効です。
自分が経験するに越した事はないですが、モンスターと戦ったりするのは無理があるので、キャラクターの気持ちや痛みを疑似的に体験し、
演技の肥やしにするようにしましょう。
読書の大切さについては、お金がなくてもできる!声優志望者がやるべきこと!でまとめています。

よく、実力派になるために、「色んな声色を出す練習」や「一人で台本練習」をし過ぎる方がいますが、本当に大事なのはそこではないのです。
演技は「経験が大事」だと昔から言われ続けています。

最近は、中学生声優や高校生声優など、「声優は若ければ若いほど良い」という風潮があるのも事実ですが、それは実力とは別問題です。

若い子ほど、飲み込みがはやく、素直に上の意見を取り入れられるという側面もあるでしょうが、
役者というのは自分の内側から出るエネルギーを演技に変換してこそ、お客さんを魅了する演技ができるのです。

それは、人生の中で、いかに様々な経験をし、心を動かされたかによって、変わっていきます。
実力をつけたいのであれば、何事も経験、体験し、それを演技に昇華させていきましょう。

声優として、腹式呼吸ができる、滑舌がキレイ、という基礎が完璧なんていうのは当たり前の話です。
台本をきちんと覚えるなんて、本気で声優を目指すのなら常識です。

養成所で言われたことだけを真面目にやる、だけでは「素人より上手い人」止まりになってしまいます。
声優を目指すあなたは、「プロの中で戦っていく」のです。

実力派声優を目指す人は普段から目標をしっかりと見据え、何事も挑戦、経験し、「演技の引き出しが多い人」になりましょう!

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