声優になるには

演技力を鍛える!日常生活で演技力をつけるために意識すべき4つのポイント!

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声優になりたい!と思って、養成所に通っている人は多いですよね。

養成所に通い、週1回の演技レッスンを受ける。

このレッスンの中で出された課題や、指摘された部分を修正したり、基礎練習をしながら1週間を過ごす。

多いところだと、普通の学校のように週5回、養成所に通っている人もいるでしょう。

毎日毎日、地道に基礎練習。

自分の演技の研究、修正、発表。

とても大切なことです。

でも、残念ながらそれだけでは声優にはなれません。

なぜなら、声優業界というのは、たくさんある養成所の中の「クラスで1番上手い人同士が争って、本当に上手い一握りの人が声優になる」ところだからです。

根本的にクラスで1番上手いのは大前提です。

クラスで1番、はたまた全クラスで1番になるためには、まずは演技力を鍛えなくてはいけません。

出された課題をひたすら頑張るというのはとても大事なことですが、それだけでは、他に差をつけることは難しいです。

今回は、演技力を鍛えるために日常をどう過ごすべきかという点について詳しく解説していきます。




相手にピンポイントに声を届ける意識を持つ

プロのような上手い演技をするためには「距離感」を表現する必要があります。

目の前の人に言う「おはよう」と、10m先を歩いている人に言う「おはよう」の演技が一緒であるはずがありません。

相手との距離によって、言い方や声の出し方が変わる、というのは演技の基本です。

ですが、マイク前や舞台に立つとこれが上手に表現できなくなってしまう人が多いです。

なので、この距離感を考えた声の出し方をバイト中や日常生活で意識するようにしましょう。

ポイントは、「相手にピンポイントに声を届ける意識を持つこと」です。

狙った相手にスッと声を一本線で届ける意識を持ちましょう。

バイト中にお客さんやバイト仲間に声をかけた時に、きちんと狙った相手だけが振り向いてくれる(意識を向けてくれる)状態ならストレートに狙った相手に声を飛ばせているということになります。

逆に、「え?」と聞き返されるようであれば、相手に上手く声が届いていません。

上手くピンポイントで声を届けらない原因としては

  • 声を細く一本の音で飛ばせていない
  • 腹式呼吸ができておらず、声量が足りていない
  • 響きが足りておらず声がかき消されてしまう

といったことが挙げられます。

何度も繰り返し行うことで、距離感のある演技というものが身についていきます。

声で距離感を表現する、というのは声優の基本中の基本なので、日常生活で意識してはやめに身につけましょう!

自分の動作を観察して、『その場にいる』という演技を学ぶ

どんな仕事でも忙しくて大変な時は普段と違うところに力が入っていたり、声が怒鳴り声になっていたりすると思います。

身体は、忙しさから一度で色んなことをやろうと、普段よりたくさんの部位が動くかもしれません。

逆に仕事が暇でだらけている時は、どこかしら身体に緩みが出ていて普段と違う喋り方になっていたりするかも知れません。

暇疲れから身体が重く感じ、なるべく身体を動かさないように仕事をするかも知れません。

演技力を向上させるためには、そういったことを、ふとした瞬間に意識することが大切です。

これらは、無意識に行われている「動作変化」だからです。

舞台に立っている時に、「棒立ちになるな」と言われがちな人はこの動作変化がヘタクソです。

動作変化がヘタクソな人は、「棒立ちになるな」と言われた途端に無駄に動きだしたり、他の人の会話に頷き出したりします。

でも実際、監督が伝えたいのは、「止まるな、表情で演技をしろ!」というような話ではなく「その場面にきちんといろ」ということなのです。

例えば、舞台上で「家でゴロゴロする演技をしろ!」と言われた時に、何をしていいかわからなくなる人というのはとても多いです。

これは、普段から自分が無意識に行っていることが無意識すぎて、逆に「やれ!」と言われると何を意識すればいいのかわからなくなるからです。

なので普段から、自分が無意識にどう動いているのか?を知ることで、その場面にいる、ということの本当の意味がわかってきます。

関連記事

↓その場にいる、ということについてより詳しく解説しています。
演技力を鍛える!演技アンテナ第1章「自分アンテナ」

空気が変わる瞬間を身をもって体感する

演技をする上で大切なことの一つに「空気感」があります。

空気感を作れない役者というのは、どんなに頑張っても、映える演技はできません。

元々空気感を作る才能を持ち合わせている人はそれだけで声がかかると言っても過言じゃないくらいです。

でも、大半の人は空気感を生み出す才能を持っていません。

ですから、普段から空気が変わる瞬間を意識して感じ、自分のものにしていくことが大切です。

空気感を全く出せない人、というのもかなり稀です。

実際は、日常生活では空気感を出せるのに、演技上で空気感を出せない、という人が多いです。

例えば、

相手に何かイラッとすることを言われた時に、相手に怒鳴ったり、指摘したりせずとも、空気が張り詰めませんか?

相手も「しまった!」といった感じで、その場を取り繕うような話題を振るかも知れません。

これこそ、「空気が変わった状態」なのです。

まずは、この空気が変わった状態を日常の中で意識的に観察することです。

  • 空気が変わった瞬間、自分の気持ちはどうなったか?
  • それに対して自分はどんな対処をしているか?
  • (声に出した、黙った、相手に勘付かれないように押し殺した)

  • 今、どんな空気が漂っているか?

といった感じです。

才能で空気感を出せないのであれば、観察して「空気感とはどういうものか?」を知ることです。

そうすることで、必ず舞台でも、マイク前でも「空気を変える芝居」はできるようになります。

常に周りを楽しませるような会話を意識する

声優を目指している方は、皆さん「売れっ子声優」になりたい!と思っていると思います。

売れっ子声優さんがやっていることの一つに「ラジオ」があります。

最近の新人声優さんの傾向を見ていても人気声優とラジオを組ませて、ファンの反応を見るということが多いです。
(特に、人当たりが良く、所属になったような新人だとこの傾向が強いです)

この時に大切なのは、「ファンをいかに楽しませられるか」です。

基本は、先輩声優さんの話を上手く聞き出し、面白い返しをするのがセオリーです。

その中で、自分に話題が回ってきたときは、自分を売り出すチャンスです。

  • 興味を惹かれる話題
  • 相手に伝わる話し方
  • 話のオチ

を意識して喋らないと、「面白くない」と思われ、せっかくのチャンスをものにできなくなってしまいます。

これらは、普段の生活から意識することで各段に上手くなります。

皆さんの周りにも、やたらと話が上手い人はいませんか?

この場合は相手の話を聞くのが上手い人ではなく、「話すスキルが高い人」が参考になります。

「話にオチをつけて喋ることは演技力とは関係ないのではないか?」

と思うかも知れませんが実は、話にオチをつけて喋ることと、演技力はとても関係があります。

話が面白い人の特徴として、話し方や表情に強弱があることが挙げられます。

(逆に淡々と喋って面白く感じさせる手法もあります)

つまり、ほとんどの場合

話すスキルが高い人 = 演技力が高い人

ということになります。

声優や役者を目指していない人の中にも演技力が高い人、相手を惹き込む力の強い人はたくさんいます。

そういう人を見つけ、技術を盗みましょう。

それが、声優としてデビューした後に売れるか売れないかの分かれ道になります。

日常生活で演技力を鍛える方法まとめ

  • 普段から相手にピンポイントに声を届ける意識を持つ
  • 無意識に行っていることを観察して、「その場にいる」ということを学ぶ
  • 空気感が変わる瞬間を観察し、空気感の作り方を学ぶ
  • 普段の会話で、話しのスキル(ラジオスキル)を磨く

どれも、舞台上やマイク前、養成所内では学べません。

日常生活だからこそ、学べるものです。

普段から演技力の向上を意識することで、ただ養成所の課題を頑張っている状態よりも、更に一歩上の段階に行くことができます。

チャンスが巡ってきてから頑張るのでは遅いです。

日常生活から演技の肥やしになることはないかを考え、実践していきましょう。

普段からできることは全部する!ぐらいの意気込みが大切です。

そうすることで、声優志望者の中で一番といわれるような演技力を身に着けることができます!




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