最近は、声優業界だけでなく、業界全体がアイドルブームと言っても過言ではありません。
声優業界においては、毎年のように「声優アイドルグループ」が作られています。
ブームが起こると、それだけ同じものを目指す人が多くなります。
しかし、それによって曖昧になっていく「アイドル」という仕事。
今回は、アイドル声優の心構えについて詳しく説明していきたいと思います。
※アイドル声優の定義については、アイドル声優になりたい女性必見!アイドル声優になる方法をご覧ください。
アイドル声優に求められているもの
まず、心構えを知る前に、実際に「ファンがアイドル声優に求めているものは何か?」を知っておきましょう。
容姿が可愛い、性格が良い、声が可愛い、というのは皆さん知っている当たり前なことなので今回は割愛し、もう少し深い部分をお話ししていきます。
アイドル声優というのは、一般的に「声優(役者)としてはまだまだな人が多い」です。
それは、アイドル声優をバカにしているとか見下しているというわけではなく、この未熟さこそが、アイドルとして売れる理由なのです。
アイドルのファン(特に初期)は、
- 真っすぐ頑張っている子を応援すること
- 成長を見守ること
を目的としているファンが大勢います。
自分が応援することで、その子たちが成長し、輝いていくという一種の「共同作業」を求めています。
特に、アイドル声優の場合は、
「アイドルや夢を追いかける架空のキャラクター」と、「夢を追いかける新人声優」を掛け合わせることで、
「キャラクターの応援」と、「声優への応援」の相乗効果を狙って売り出す例が増えています。
そのため、アイドル声優になるためには「演技の上手さ」よりも「容姿の良さ」や「雰囲気の可愛さ」が求められているのです。
キャラクターの相乗効果は長く続かない?
ですが、女性アイドル声優の場合、このキャラクターの相乗効果を狙った声優の人気は長く続きません。
人気が続くのは、「演技が上手く他でも使える場合」と、「人気のあるうちに自分の得意分野に移行した場合」のみです。
キャラクターの人気はいずれ廃れます。
そうなると、話題は次に流行するキャラクターに声優の人気ごと流れていきます。
結局のところ、グループアイドルとして人気になれば、一時的に大きいライブや舞台に立つこともできますが、人気アイドル声優にはなれません。
アイドル声優になるにしても、実力をつけ、声優としての地位を確立した上で、「個人で」ライブやイベントを開催するまでになれなければ、すぐに人気は衰えていくと考えておきましょう。
アイドル声優の大手事務所を見ればわかると思いますが、アイドル声優として本当に成功している女性というのは、
基本的にはグループ売りではなく、「個人売り」です。
最初にグループで売り出されたとしても、後にグループからそれぞれ独立してもやっていけるだけの演技力、歌唱力、魅力がある方ばかりなのです。
アイドル声優を目指すには、アイドル声優に強い事務所にいくべきですが、「ブームで売れているだけ」のアイドル声優しか在籍していない場合は、売り方として、長くアイドル声優を続けられる可能性は限りなく低いです。
もし上記のような、キャラクターとの相乗効果でアイドル声優になれた場合、アイドル声優としてデビューできたことで満足せず、演技力をしっかり向上させましょう。
ファンの求めているものを満たしても、自分の力で次に繋げられなくては、人気は一時のものになります。
アイドル声優としてのタブー
アイドルは夢を売る仕事です。
アイドルというのは、ありのままのあなたを売るのではなく、あくまで「アイドルというキャラクター」を売るのだと、心に留めておきましょう。
「アイドル声優〇〇」というキャラクターなのです。
「本当のわたしはこんな理想の女の子じゃないのに…」
「アイドルも普通の女の子なんだから恋愛くらいする!」
というのは別問題です。
アイドル声優を続けたいのなら、自分のリアルな生活とは一線を引きましょう。
ファンの目の届くところ(Twitter・ライブ・外出時)では、あなたはファンの望む「アイドル声優」でいなくてはいけないのです。
特に恋愛に関しては、ファンの目が厳しい部分です。
アイドル声優は、ファンに支えられてなんぼの仕事です。
恋愛して、幸せな家庭を築くのは、ファンが「今までありがとう。いっぱい夢を貰いました。幸せになってね」となるぐらいまで、アイドルとしての仕事を貫き通した後です。
アイドル声優として仕事をしていきたいのであれば、それぐらいの覚悟が必要です。
その覚悟がなく、アイドル声優になっても長続きしません。
一度スキャンダルが出てしまえば、信頼を取り戻すのはほぼ不可能だと考えましょう。
恋愛するなという事ではありません。
恋愛は演技に色を与えてくれるとても良いものですから、役者として必要だと思います。
ですが、あなたはファンに夢を与えているのです。
それ自体が仕事なのです。
恋愛をしていても、それを表に出してはいけません。
それだけは絶対に肝に銘じておきましょう。
アイドル声優としての心構えまとめ
アイドル声優として売れたい!と考えている方は、常日頃から以下の点に気を付けていきましょう。
- 恋愛は周囲にバラさない
- 恋人にも口止めしておく
- 好きな男性声優の話は控える
- 友達だとしても、男性と二人きりはなるべく避ける
- お水の仕事はしない
- タバコは吸わない
- 常に身なりに気をつかう
- 言葉遣いは丁寧に
- 人の悪口を言わない
- 養成所でも愛嬌を振りまく
- 愛嬌を振りまく=思わせぶりな態度ではない!
- 一人の気高い女性として凛とすること
- 自分を好いてくれる人には常に感謝の気持ちを持つ
- SNSにプリクラや、自分の情報を流さない
関連記事→ 好きな声優の話題はNG!?SNSの正しい使い方!
です。
一つ注意したいのが、「愛嬌」についてです。
アイドルというのは最近では「身近な女性」になってきました。
しかし、元々アイドルは「夢を売る仕事」であって、彼女にできそう!と思わせる仕事ではありません。
ファンの疑似恋愛を楽しませるために、異性の存在を見せないことは大切ですが、だからといって本気の恋愛対象になるべきではありません。
普段から、愛嬌はあるけど凛とした態度(自分の意見や意思を持つこと)で、「この人はあくまで皆のアイドルなんだ」と感じさせることが大事です。
いわゆる、みんなが憧れる「学校のアイドル」という感じです。
優しくて、笑顔で、憧れるけど、近づけない。
そんな神聖な存在を目指すことで、息の長い皆に愛されるアイドル声優になれるのです。
アイドル声優を目指すには
近年は、アイドルブームなこともあり色んな事務所がアイドル声優を輩出しています。
しかし、「アイドル声優に求められているもの」の項目でもお話ししましたが、
理想的なのは、キャラクターとアイドル声優の相乗効果だけを狙った売り出し方は避け、
「個人として」息の長いアイドル声優として活動していくことです。
そのためには、アイドル声優というジャンルを長く扱ってきた事務所に所属しなくてはいけません。
アイドル声優として、売れたいのであれば、現在独立しフリーになった方も含め、アイドル声優が多く在籍している「アーツビジョン」または、「アイムエンタープライズ」に所属するのが理想です。
アーツビジョン、アイムエンタープライズに所属するには、
附属養成所である日本ナレーション演技研究所。
または、事務所所属オーディションにアーツビジョンを呼んでいる
アミューズメントメディア総合学院
に通うことをオススメします。
こちらの養成所については、
日本ナレーション演技研究所(日ナレ)の評判・評価!
で詳しく説明しています。
アイドル声優は、厳しい道ですが、それだけのやりがいを秘めています。
アイドル声優になると決めたからには、アイドル声優としての明確な心構えのもと、日々過ごしていきましょう。