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演技力を鍛える!演技アンテナ 第2章「他人アンテナ」

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自分アンテナを張ることで感情を伴った演技がどういうものかを理解したら、様々な役柄を自分の中に取り込むのに効果的な「他人アンテナ」を張ってみましょう。

他人アンテナも、自分アンテナ同様、どこにいても使えます。

他人というのは、自分以外の全てのものです。

両親、兄弟、ペット、野良猫、友達、親友、恋人、仲の良い人、仲の悪い人、全く知らない人。

誰にアンテナを張っても、何かしらの気づきがあるでしょう。

自分とは、性格も考え方も、年齢も性別も違う役を演じる「役者」だからこそ、他人に注視する事が大切なのです。




他人アンテナの張るポイント

※アンテナの張り方は、演技アンテナ張れてますか?の記事を参考にしてください。

他人アンテナを張ることによって、「様々な役への理解」が深められます。
要は、演技の引き出しが増えることになります。

自分アンテナでは、「自分の内面」と対峙する事で、
感情を伴う演技とはどういうものか?を知ることが目的でした。

しかし、自分の内面と対峙するだけでは、演技の幅を広げるのにも限界があります。
この他人アンテナの良さは「相手の立場に立って考える事で、表現の幅が広がる」ということです。

これは、台本を読み解く時にも大切ですし、いざ自分が自分とは全く異なる役を演じるとなった時には、更に重要になります。

相手の感情を読み取りながら、それが表面(言動)にどう表れるかを生で感じられるのが他人アンテナなのです。

他人アンテナを張る際のポイントとして
はじめは、なるべく自分と違う人にアンテナを張ることです。

あなたが、明るい性格で、誰とでも打ち解けられる性格なら、
大人しく、一人でいるのを好む人にアンテナを張るのです。
逆も然りです。

自分と違うタイプの人にアンテナを張ることで、
明確な違いを体感でき、他人アンテナの重要性、効果を体感することができます。

人によって異なる感情の流れや行動

教室で本を読む、という何気ない動作を例として見て行きましょう。

明るく、活発な人なら、
教室だろうと、家と同じくらいくつろいで本を読むかもしれません。

逆に、大人しく一人でいるのを好む人は、
目立たないように静かに、姿勢を正して本を読むかもしれません。

この一つの動作をとっても、その人の性格や、考えが見て取れます。

明るく活発な人は、
普段からクラスメイトに素で接しているから、特に周りを気にすることなく、くつろげる。

大人しい人は、
周りの視線が気になるから、本の世界に入りつつも、家のようにくつろぐ気にはなれない。

といった具合に考えることができます。

人に話しかけられた時も、

明るい人は、「今良いところだから無理」と、きっぱり言うかもしれません。
これは、自分がどんな対応をしても、そんなことで嫌われない。
という自信があるのを見て取れます。

大人しい人は、愛想良く話に参加するかもしれません。
これは嫌われたくないから、
または、本当は誰かと話したかった。
など色々な理由が考えられます。

その中で、それまでのその人の性格や言動から、理由を推測するのです。
これが、台本の読み取り、感情の流れを感じることに繋がります。

また、本が好きな人ならカバーをかけて汚れを防ぎ、本に跡がつくのを嫌がるでしょう。
逆に、特に本に思い入れがない人なら、本の表紙すら邪魔で取り払っているかも知れません。

そういった細かいことを注意して見ることで、演技の中にリアリティを持ち込めます。

自分アンテナでもお話ししたように、
演技で大切なのは感情が伴った演技であることです。

普段の生活の中で自分とは違う誰かに注視することで、
自分とは違ったタイプの役柄でも、「感情を伴う演技」が可能になり、色々な役柄を楽しんで演じられるようになるでしょう。

演技が上手くなりたいのなら、楽しむための努力をする

演技が上手くなりたいのなら、まず、楽しまなくてはいけません。

人は
「自分のできること、得意なこと」を披露するのは、とても楽しく、達成感を感じるものです。

養成所でエチュードや、舞台演技を楽しめていない人は、
「演技の引き出しが少ない」ことが原因で、
劣等感や焦り、「間」への不安を感じ、楽しめていないという人が多いのではないでしょうか??

この、他人アンテナを張ることで、自分と違った考え方の役でも、楽しく演技ができるようになります。
演技を楽しむためには、まず自分の引き出しを増やし、不安を少なくすることです。

凝り固まった演技になってしまうのは良くありませんが、
何事もベースを持つ、というのは大事なことです。
役柄のベースを掴んだ上で、オリジナリティや、台本から読み取れる性格を加味し、魅力的な役を作り上げていきましょう。

他人アンテナを張る癖をつければ、どんな役でも楽しく演じられるようになります。

演技アンテナの「他人アンテナ」を張ることによって、

他の人の言動から物事の考え方や感じ方を知り、他人の感情をトレースすることで、自分が使える「演技の引き出し」を増やせるようになります。

この時も、自分アンテナ」同様、感情を伴ったものを演技の引き出しに仕舞うことが、魅力的な役者に近づくことに繋がる。

他人アンテナで、演技の引き出しを増やすことができたら、技術アンテナで、演技のブラッシュアップをしていきましょう。




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