季節の変わり目ともなると、新しく養成所に入所する人、進級する人、はたまた事務所所属になる人など、様々な変化が訪れると思います。
新しい環境になった際に最初に気になるのは、
- 養成所のクラスメイトとどう付き合っていけばいいのか
- どういう立ち振る舞いをすればいいのか
ということかと思います。
ライバルであり仲間である養成所のクラスメイト。
このクラスメイトとの付き合い方は、自分が声優として活躍するためにはしっかりと学んでおかなくてはいけない部分です。
というわけで、今回は養成所のクラスメイトとの付き合い方についてお話ししたいと思います。
養成所は特殊な場
養成所のクラスは雰囲気としては学校のようなアットホームな雰囲気になることも少なくありません。
しかし、養成所というのは特殊な場です。
声優の養成所に通っている人は、確実に「声優」という職業に興味を持っていて、アニメやゲームも好きな人達です。
つまり、養成所のクラスメイトは、将来的には「同業者」もしくは「お客さん」だということです。
ただの学校のように和気あいあいとしている場合ではないのです。
- 養成所時代は「声優を目指す仲間であり、ライバル」
- 一緒に事務所に所属できたら「同じ業界で働く同業者」
- 所属できずに去っていった人は「アニメや、声優にお金を使うお客さん」
になるということです。
そして、誰が事務所に所属できて、誰が辞めていくのかはわかりません。
神のみぞ知る世界です。
そんな中で、有名声優を目指すのであれば、しっかりとクラスメイトとの付き合いを考えていかなくてはいけません。
周りをライバル視しすぎるべきではない
本気で声優を目指している気の強い人に多いタイプです。
確かに、養成所は友達を作りにいく場所ではありません。
声優を目指す人達が、演技や感性、芝居を磨きに行く場所です。
ですが、周りをライバル視し過ぎるのも考えものです。
なぜなら良い芝居には信頼関係が必要だからです。
あまりに周囲をライバル視しすぎて周囲の人間がやりづらくなってしまっては、良い芝居はできません。
良い芝居を講師に見せられないということは、あなたの評価が上がらない、ということにも繋がるのです。
また、養成所によっては事務所所属に、講師の推薦枠が用意されているところもあります。
そこで、あまりに周りをライバル視しすぎて、「我が強すぎて周りと馴染めない」というレッテルを貼られてしまうと、どんなに演技が上手くても講師は推薦しづらくなります。
あなたがデビューした時のことも考えて!
また、あなたがデビューした時に真っ先にファンになってくれる確率が高いのは、周囲の人間です。
最初にお話ししたように、声優の養成所に通っているような人は、一般の人に比べて声優への関心が高い人であることは間違いありません。
もし、あなたが養成所にいる時点で「仲間」や「ファン」を作っておけば、それはあなたの売り出しにつながります。
養成所のクラスメイトが将来的にデビューしたあなたを見て、他の人に
「この人、養成所一緒だったんだよ!すごくいい人だったんだよ~」
というのと、
「この人、養成所一緒だったんだよ!でもすごい嫌なやつだった」
というのでは、どちらがあなたにとって得かは明らかです。
最初のうちは有名声優さんのようにたくさんのファンがつくわけではありません。
少しずつ口コミやらであなたの人気が高まり、徐々にファンがついていくのです。
飲み会に参加しろ、とか、皆で遊びに行けというわけではありません。
ただ、自分のためにも周りとの協調性も大事にしましょう!
自分の不利になる話を周囲にペラペラ話してはいけない
周りを信頼し過ぎるタイプの人に多いです。
養成所のクラスメイト仲良くするのは良いことですが、周りは「同業者」または「お客さん」になるということを忘れないでください。
学生時代も結局最終的に仲良くなったのは1人、2人ではないでしょうか?
それと同じことで、本当に心が許せる友達は養成所内でそんなにたくさんできません。
本当に心を許せる友達以外の、ちょっと仲良くなった程度のクラスメイトに自分のことをペラペラ話すのは考えものです
あまり周りを疑いたくないものですが、あなたが人気声優になった際に、「嫌がらせ」をしてくる人が出てくる可能性があるからです。
なので、「自分が声優になった際、ファンや同業者に知られたくないこと」は周りに話さないようにしましょう。
例えば、アイドル声優を目指す人の場合
- 夜の仕事をしている
- 彼氏、彼女がいる
など、ファンを幻滅させるような事は周りには秘密にしておきましょう。
養成所で話すべきことは、芝居や、感性、将来の夢などです。
恋愛話や、愚痴を言っている場合ではない、と心に留めておきましょう!
長くなりますので、Part2に続きます。
養成所のクラスメイトは仲間なのか?ライバルなのか?どう付き合っていけばいい?Part2