発声の前に口周りの筋肉、舌、声帯をほぐしていきましょう。
順番としては、本格的な発声の直前か、準備運動のあとに行いましょう。
朝起きてすぐに発声をする場合は、声帯に負担をかけないためにも、準備運動の直後に取り入れるようにしましょう。
口周りの筋肉をほぐす
- 「あ」の口で思いっきり口を開く。
※縦にあけるイメージです。その際、眉毛もあげ、目も思いっきり開くと良いです - 「い」の口で横に思いっきり口を伸ばす。
※横に引っ張るイメージです。目も横に引っ張られるようにすると良いです。 -
「う」の口で前に口を突き出す。
※顔全体も中央に寄せる。 - 顔に手をあて、マッサージをする。
※額→目の周り→頬→口の横→顎とそれぞれマッサージして下さい。
それぞれ気持ちよく感じる範囲で行いましょう。
口周りの筋肉をほぐすことで、表情筋が緩くなり、表情の乗ったのびやかな声が出しやすくなります。
舌をほぐす
舌をほぐす事によって、滑舌もよくなります。
準備運動としてだけでなく、隙間時間に意識して行うことでより高い効果が望めます。
- 舌を出して上に伸ばす(30秒)
- 舌を出して下に伸ばす(30秒)
- 舌を出して右に伸ばす(30秒)
- 舌を出して左に伸ばす(30秒)
- 口の中で、歯列をなぞる様に舌を回す(右回り10回、左回り10回)
これで、だいぶ舌がほぐれたと思います。
舌が痛くなるということは、「舌の筋肉が鍛えられている」ということです。
舌の筋肉は、早く話したり、滑舌よく話したりするのに欠かせません。
気づいた時にこの運動を行い、舌をどんどん鍛えていきましょう。
声帯をほぐす
本格的な発声をする前に、声帯をほぐしていきます。
声帯をほぐす事で、声帯が傷つくことを防ぎ、綺麗で響く声が出しやすくなります。
- 音を出さず唇を震わせる(リップロール)(ブルルルルという音)
- 音を出さず舌を震わせる(巻き舌の要領)
- 唇を震わせた状態でハミングを行う
※高い音から、低い音まで出したいので、高低差のある曲をハミングするなど、工夫してハミングを行いましょう。 - 舌を震わせた状態でハミングを行う
※巻き舌の状態でハミングをします。こちらも高低差のある曲でハミングするようにして下さい。
声帯は長くほぐして損はないので、気持ち良い限りやるのも良いと思います。
丁寧に声帯をほぐすことで、声帯が温まり、はじめから「綺麗な発声」ができるようになります。
唇を震わせる(リップロール)ができない人へ
唇を上手く振動させられない人は
両手で頬を軽く押しながらやってみて下さい。
それでも難しいようなら、唇の両端を軽く押しながらやってみましょう。
かなりやりやすくなるはずです。
その状態で感覚を掴み、補助がなくてもできるように練習しましょう。
巻き舌ができない人へ
巻き舌をできない人は
凄みながら
「サッポロラーメン」と言ってみて下さい。
巻き舌がしやすい音が重なっているので、できる可能性があります。
また、巻き舌も口をすぼめていた方がやりやすいです。
そこも意識して、巻き舌を習得していきましょう。
こういった準備を入念にする事により発声練習がしやすく、良い声が出しやすくなります。
普段から意識的に取り入れ、声優になるための基本的な身体を手に入れましょう!
準備運動が終わったらいよいよキレイな母音を発音していきましょう!