応募動機を書く時や、面接の際に自分がどんな声優になりたいのか、を伝えたい!
でも、上手く文章にできない!
といった悩みを抱えている方も多いかと思います。
今回は、「どんな声優になりたいか」をきちんと伝えるためのポイントをお伝えしたいと思います。
大事なのは根本を突き詰めること
文章を書く際に大事なのは、伝えたいことの根本を突き詰めることです。
それができれば、自ずと文章は出来上がります。
根本を突き詰めるためには、自分が書いた文章に対して質問して行くのが効果的です。
例えば、
- 「私は犬が好き」→何故好きなのか?
- 「可愛いから」→どこが可愛いのか?
- 「尻尾を振り回して寄ってくる、愛嬌のあるところ」
というように、連想ゲーム方式で自分の「どんな声優になりたいのか」というのを突き詰めていくことで、「なりたい声優像」を審査員に具体的に伝えられる文章ができあがります。
それぞれの声優像を基に見ていきましょう。
アイドル声優になりたい
◆自分に問いかけるべきこと
- 憧れのアイドル声優は誰か
- その人の芝居の凄いと思う部分はどこか
- その人のアイドル声優として凄いと思う部分はどこか
- どうしてその人の様なアイドル声優になりたいのか
◆ポイント
アイドル声優を目指している方は、素直に『アイドル声優を目指しています』と、アピールしましょう。
アイドル声優を目指していることをアピールする際に大事なのは『アイドル声優とはどんな声優なのか』をきちんと理解していることです。
声優業界では、アイドル声優と呼ばれる方が増え、「芝居に興味はないけれど、アイドル活動がしたい!」というような甘い気持ちを持った声優志望者が増えています。
しかし、アイドルと、アイドル声優は別物です。
アイドル声優は顔や歌だけでなく、声優という役者として、芝居ができなくては話になりません。
ですから、本気で『アイドル声優』を目指しているのなら「芝居を含め、真剣にアイドル『声優』を目指していること」を伝えられなくてはいけません。
もし、あなたが憧れるアイドル声優さんの「芝居の良いところ」が出てこないのであれば、あなたはきっと声優という職業ではなく、アイドルに憧れているのです。
アイドル声優という回り道はせず、素直にアイドルを目指した方が賢明です。
「アイドルに憧れはあるけれど、芝居も好き!アイドル声優を本気で目指してる!」という方は憧れの人の
- 芝居の凄いと思う所(惹き込まれる理由)
- アイドル声優として凄いところ(心構え、ファンへの対応)
を書き出し、
いかに自分が「本気でアイドル声優を目指しているか」を伝えられる文章を組み立てていきましょう。
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実力派声優になりたい
◆自分に問いかけるべきこと
- あなたが実力派声優だと思う声優さんは誰か
- 何故その人を実力派だと思うのか
- 実力派声優としてあなたはどんなことがしたいのか
- 実力派声優になるためにあなたがしていることは?
◆ポイント
実力派声優になりたい、という声はよく聞きますが、『実力派声優とはどんな声優か?』ここを突き詰められていない人が意外と多いです。
なので、今一度「実力派声優とは?」ということを真剣に考えてみましょう。
また、実力派声優を目指している方が書く文章でやってしまいがちなのが「アイドル声優ではなく、実力派声優になりたい」という文章を書いてしまうことです。
これは止めましょう。
『実力派を目指している』ということを伝えたいがために書いた文章で、悪気はないのだと思いますが、文章を読んだ審査員の方からしたら「アイドル声優をバカにしている」と感じてしまいます。
今活躍しているアイドル声優さんたちは、どんな分野にせよ実力で上り詰めた方たちです。
その人達をけなしていると取られかねない文章は悪気はなくとも、避けるようにしましょう。
アイドル声優との対比ではなく、「実力派声優とは、どんな声優で、どういう人のことなのか。そうなるために自分は何をしてきたのか」
これらを意識して文章を組み立てるようにしましょう。
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個性的な声優、感動を与えられる声優、夢を与えられる声優になりたい
◆自分に問いかけるべきこと
- 個性的な声優とはどんな声優か
- 感動を与えられる声優とはどんな声優か
- 夢を与えられる声優とはどんな声優か
◆ポイント
個性や、感動、夢、という言葉が入っている文章はパッと見、良い文章に見えますが、中身が伴っていないことが多い文章でもあります。
この文字を応募動機や志望動機に書き、書類審査を通過したとしても、面接の際に「個性的な声優とはどういう声優ですか?」というような突っ込んだ質問をされると答えられない方がとても多いです。
そうならないように、今のうちにきちんと「なりたい声優像」を突き詰め、具体的にしておきましょう。
- それぞれ、個性的、感動を与えられる、夢を与えられる声優さんとは具体的に誰ですか?
- その人のどんなところが該当しますか?
- どうしたらそういう声優になれますか?
また、個性的、感動を与えられる、夢を与えられる、という部分についても
- 個性とは何だと思いますか?
- 声が変わっていることですか?
- 人とは違う芝居ができることですか
というように、自分の考えを煮詰めていきましょう。
個性と一言で言っても色んな想像ができます。
「声が変わっているので、声優ファンじゃない人からも○○の声やっている人だ!と認識され、声優に興味を持ってもらいたい。身近に感じて欲しい」
「皆が、こういう芝居をするだろう。という想像から外れた芝居ができる役者になりたい。そうきたかー!凄い!と思われる芝居で魅了したい」
といった具合に、具体例を挙げて煮詰めていけば「個性的」というありきたりな表現から解放されます。
同じように
- 感動とは何か?
- 夢を与えるとは何か?
といったことを、きちんと突き詰めて文章を考えましょう。
大雑把な言葉で誤魔化さずに具体例を出し、審査員を納得させられるような文章を心がけましょう。
まとめ
どんなに良い文章、いい言葉を考えられたとしても、中身が伴っていなければ魅力は半減です。
きちんと自分の思い描いているものを相手に伝えるために、「自分のなりたい声優像」をとことん突き詰めましょう。
大事なのは、「相手を納得させられる文章」を書いたり、話したりすることなのです。
役者は、自分の内面から表現や考えを絞り出す仕事です。
自分のなりたい声優像を言葉にするというのは、そういった表現の一つだと言えるでしょう。
審査員に自分の考えの深い部分まで、言葉で伝えられるようにしましょう!