声優志望者さんの中には、「声優さんの声真似」が得意な方もいらっしゃるかと思います。
声真似というのは一種の技術です。
今回は
- 声真似の技術としてのすごさ
- 声真似ができるだけでは声優になれない!
- 声真似が得意な人が声優になるためには何をすべきか
について開設していきます。
声真似に興味のない方もいるかと思いますが、声優を目指す上で大切なことになので、一度目を通していただければと思います。
もくじ
声真似の技術としての凄さ!
声「真似」というと、少々マイナスなイメージが起こりやすいですが、声真似は技術としては素晴らしいものです。
何故なら、声真似というのは
- 音をどこに響かせているのか?
- その人の喋り方の特徴はどんなものか?
- 自分の声との差異はどういった部分か?
- 自分が聞いている声と、周りに聞こえている声との違いを理解しているか?
といった自分と相手の声の違いをしっかりと分析しなければできない技だからです。
また、声真似が得意な人というのは、音に敏感な人が多いのが特徴です。
声優という職業は「音」ですべてを表現する職業です。
音に敏感であるかどうかが、声優にとってどれだけ大事なことなのかは想像にかたくないと思います。
声真似を勧めるわけではありませんが、「音に敏感になる」という点において、声真似の技術を学ぶことが有効なのは間違いありません。
声真似ができるだけでは声優になれない!
声真似が得意な人は声優になりやすいのか?という点についてです。
実は、声真似が得意な人でも、声優になれる人となれない人がいます。
声真似で大切なのは
「本当に声真似という技術を会得した上での声真似なのか?」
ということです。
本当に声真似という技術を会得している人なら、声優になれる可能性が普通の人よりも高くなります!
しかし、声真似はできるけれど、声真似の技術を会得しているわけではないのなら、声優になれる確率は一般の人と変わりません。
声真似の技術が会得できている人の特徴
声真似という技術を会得しているのであれば、得手不得手はあるにせよ、一人だけではなく、色んな方の真似ができます。
もしくは、耳が育っているため、ネイティブの英語の発音を聞いた時に、ネイティブと同じ様に発音できる人が多いです。
このパターンの声真似だと厳しい
それとは別に、中には元の声がはじめから相手に似ていて、喋り方を似せている状態の声真似もあります。
こういった声真似は、ネット上での声真似放送なんかではとても人気が出ると思います。
需要もあります。
ですが、声優を目指すのであれば、モノマネはプラスの要素にはなりません。
ただ似た喋り方をしているだけだ、という世間の目があるからです。
また変に癖がついてしまえば、その声優さんの真似をしているだけの感情の入っていない芝居になってしまいますし、同じ業界に同じ声や同じ演技は2つも3つもいりません。
そういったことから、「声質がそっくり」で、声真似ができるという人の場合は、アプローチを変えていかないと、声優になるのは厳しいのが現実です。
自分の声質に似ているという理由で声真似をしている場合は、次の段階に進まなければ声優になれる確率は上がりません。
ただのモノマネから脱却するには?
現役の声優さんと声質が似ている人が、声優になるためにやるべきことについて説明していきます!
先ほど、「同じ業界に同じ声や同じ演技は2つも3つもいりません。」と言いましたが、ここに勝機があります。
その声優さんが苦手としている演技を得意とすれば良いのです。
例えば、
- しっとりした演技が多い声優さんなら、明るいギャグを得意とする。
- クールな演技を得意とする声優さんなら、熱血な演技を得意とする。
といった感じです。
声質が似ているということは、それだけ声優としての素質がある声なのは間違いありません。
なので、声優を本気で目指すのであれば、モノマネからは一歩進んだ演技、芝居を目指すようにしましょう!
声真似と声優についてまとめ
声真似は、技術の一つです。
すでに、声真似をしている方は、
自分が技術としての声真似ができているのか?
声真似をしたことがない、という方は、
相手の声がどこに響き、どういった音を出しているのか?
をよく観察し、音に敏感になるようにしましょう。
音に敏感になることで、声優になれる確率は上がります!
そういった細かいことを積み重ね、声優という「声」のプロフェッショナルを目指しましょう!