で、リラックスした状態での腹式呼吸をマスターしたら、いよいよ「立った状態での腹式呼吸」を行っていきます。
腹式呼吸は反復練習でしかマスターできないので、立った状態で「あれ?身体に力が入っているな?」と思ったら、
寝た状態での腹式呼吸や、脇腹、背中(腰)を意識した腹式呼吸に戻り、もう一度リラックスした状態での腹式呼吸を確認するようにしましょう。
頑張って腹式呼吸の練習をしても、全身に力が入っていたり、やり方が間違っていては、意味がなくなってしまいます。
焦らず、一つ一つのレッスンを着実にこなしていきましょう。
立った状態での腹式呼吸
腹式呼吸は、今後舞台上で動いたり、話したりしながら使っていきます。
そのため、最終的には姿勢を問わず腹式呼吸をしながら発声を行う必要があります。
人は呼吸する時に、
「よし!今から呼吸しよう!」
と思わなくても無意識に呼吸を行っていますよね。
それと同じで腹式呼吸も「今から腹式呼吸をするぞ!」と思わなくても、無意識に腹式呼吸をしている状態まで持っていく必要があります。
そのためにも、まずは、意識的にリラックスした姿勢を取り、余計な力が入っていない状態の腹式呼吸を、きちんと身体に染み込ませるようにしましょう。
リラックスした立ち姿勢の取り方
- 足を肩幅に開いて立ちます
- 腕を上にあげ、指を組み、背伸びして思いっきり上に伸びます。
- 一気に、ストンと脱力します。
脱力した後に、上半身だけブラブラ揺らしてみましょう。
力が抜けている状態であればOKです。
姿勢に関しては、人の骨格や普段の立ち方次第で、指導が変わってくるので、
基本は養成所で講師に指導してもらうのが一番です。
自分で意識できる点としては、
- あごがあがっていないか?
- お尻が出ていないか?
- 猫背になっていないか?
- 胸を張りすぎていないか?
といった部分です。
リラックスした状態できちんと立てていると、楽に呼吸ができると思います。
リラックスした状態で立つことができたら、さっそく腹式呼吸をはじめましょう。
立った状態での腹式呼吸をやってみる
- リラックスした状態で立つ
- 息を全て吐き切る
※今まで以上に丹田を意識して吐き切るようにする。一緒に胸に力が入らないように注意
- 自然に息を吸う
この時、お腹と胸に手を当てて、腹式呼吸になっているか確認してみましょう。
胸は動いておらず、お腹(丹田)が動いているのを確認できたら、
次は脇腹→腰の膨らみと、今まで意識して行ってきたことがきちんとできているか一つ一つ確認していきましょう。
もし、丹田の意識が難しいようでしたら、
誰でも簡単に丹田を意識できる方法を参考にしてみてください。
これも、毎日10分以上意識的に行い、身体に染み込ませましょう。
慣れてきたら、日常生活を行っている時も、腹式呼吸を意識して行ってみて下さい。
そのうち意識しなくても、自然に腹式呼吸ができるようになります。
何度もいいますが腹式呼吸で大切なのは、反復練習です。
意識してできたからと、練習をやめないようにしましょう。
無意識でできるようになってはじめて、舞台やマイク前で使えるようになります
基礎を毎日練習し、普段から素敵な声を出せるようにしましょう!
腹式呼吸をマスターしたら、発声練習について勉強していきます。
発声練習をする場所、必要なもの