ハミングまでキレイにできるようになったら、ロングトーンで響きのある声を出していきます。
はじめは張りのある大きな声は出ないかも知れませんが、それでOKです。
まずは、感覚をつかむことからはじめましょう。
慣れてくると、響きのある大きな声が出るようになります。
なので、焦って無理やり「大きな声を出そう!」と声帯に力を入れないように注意しましょう。
あくまで、ハミングの延長線で声帯に負担のかからない響きのある声を出すことが目標です。
ハミングからロングトーンへ
- ハミングを鼻に響かせる
- ハミングを何度か続け、きちんと丹田を意識しながらハミングができていることを確認する
- 丹田を意識しながらハミングができているようであれば
「んー」という音からから「あー」または「まー」という状態に少しずつ口の形を変えていく - 鏡で口蓋垂が上がっているか確認し、声自体もハミングと同じように鼻に響いているか確認する
- これを何度も繰り返す
どうでしょうか?
キレイに響きがある音が出ていますか?
ハミングからロングトーンの練習を続けながら
- 丹田できちんと息を支えられているか?
- 口蓋垂があがっているか?(上あごがあがっているか?)
- 無理やり大きな声を出そうとしていないか?
という点を確認していきましょう。
ハミングまではきちんと響かせられていたのに、ロングトーンになった途端響きがなくなる人がとても多いです。
ハミングで響いていた部分を変えずに、ロングトーンにしていく意識を持ちましょう。
ロングトーンも反復練習が大切です。
繰り返し行うことで、ハミングと同じようにロングトーンが出せるようになっていきます。
毎日発声の前に必ずハミングからロングトーンの練習を行い、
声帯に負担をかけない発声の意識を強めるようにして下さい。
上手くロングトーンができない人へ
まず、
- 丹田できちんと息を支えられているか?
- 口蓋垂があがっているか?(上あごがあがっているか?)
- 無理やり大きな声を出そうとしていないか?
この3つのうち自分がどれに当てはまっているか確認してみて下さい。
丹田できちんと息が支えられていない場合
腹式呼吸がまだ身体に入っていない状態です。
腹式呼吸を反復練習すると共に
一度誰でも簡単に丹田を意識する方法を参考に、壁に手をついた状態で、ハミングからロングトーンを行ってみて下さい。
壁に手をついた状態でで上手くいくようであれば、やはり腹式呼吸が身体に染みついていない可能性が高いです。
焦らず腹式呼吸を身体に入れることに重点において練習を続けていきましょう。
口蓋垂があがっていない場合
上あごの開け方が甘く、息がきちんと通っていない可能性が高いです。
息から声に変化させる「丹田の意識はできているが上手くいかない人へ」を参考に、
上あごの上がる感覚を身につけましょう。
また、ロングトーンの練習をする際に鏡を見ながら行い、口蓋垂が上がっているか常に確認しましょう。
鏡で喉の奥を見ることに集中しすぎて、下あごをさげないように注意しながら行いましょう。
下あごが下がっている場合も、喉が締まってしまうので、キレイな音が出ません。
無理やり大きな声を出そうとしてしまっている場合
最初はすごく小さな声でいいのだと、意識を変えましょう。
普段、喉声かつ声が大きいと言われているタイプの人に多い失敗原因です。
声は息と共に自然に出てくるものだと認識し、力をいれず軽やかにやるようにしましょう。
「自分の声がこんなに小さいはずがない!」と最初は思うかもしれませんが、
その気持ちを乗り越えて新しい発声方法を身につけなくては、いつまで経っても喉声のままになってしまいます。
プライドは捨てて小さい声でも「響きのある、声帯に負担の少ない声」を目標に頑張りましょう!
響きのある声は人によっては中々身につけられません。
毎日自分の声を聴き、響きに敏感になり、キレイなロングトーンが出せるように矯正してください。
これが無意識にできるようになれば、普段からも響きのある声で喋れるようになります。
普段から「いい声だね」と言われる人を目指しましょう!