声優になりたい!と強い気持ちをお持ちの皆さん
普段から演技アンテナ、張れてますか?
演技というのは、1日2日で上手くなりません。
普段から演技の引き出しを増やす努力ができるかが鍵になります。
引き出しを増やすためには、常に、演技アンテナを張る事が大切になります。
今回は、声優になるために欠かせない演技力の向上方法「演技アンテナ」についてお話ししていきます。
声優になれる人、なれない人の差とは?
声優業界というのは、他業界に比べて皆のスタートラインが近いのが特徴です。
声優業界は基本的には10代後半、はやくても中学生ごろから、実際に動きはじめる人が多いです。
中には、子役から声優になった、という人もいますが、
一番多いのは高校卒業ぐらいから養成所に通い始め、声優になった、という人達です。
これがバレエ業界なら、
3歳ごろから、バレエをはじめたという人が圧倒的に多いので、
10代後半から始める、というのは、かなり遅いスタートになってしまいます。
プロになるのに、この10年近い差を埋めることは、よほどの才能と努力がない限り難しいと言えます。
その点、声優業界はスタートラインが近いので
自分の努力次第で、道が拓けるといっても過言ではありません。
ただ、それだけスタートラインが近いということは、
毎日地道に努力を積んでいかなくては、周りに埋もれてしまうということの裏返しでもあります。
よーいどん!ではじめた養成所生活。
一日、一日をどれだけ大切にしていけるか?
それが、声優になれる人となれない人の差でもあるのです。
声優になるために一瞬たりとも時間を無駄にしたくないのであれば、常日頃から「演技アンテナ」を張っておくことをおすすめします。
演技アンテナとは?
まず、演技アンテナを張るとは?というお話しからしていきたいと思います。
演技アンテナを張っている状態とは、
「演技の肥やしになるものはないか?」と普段から意識している状態のことです。
この演技アンテナが張られていれば、一日中、どこにいても演技に関連するものが目につくはずです。
というより、今まで特に意識していなかった「当たり前」が、演技の肥やしになることに気が付けるようになります。
演技アンテナといわれても、想像が難しいかも知れないので
例として、「赤色アンテナ」で考えていきましょう。
今、この画面から目を離さずに、自分の身の回りの「赤いもの」を思い浮かべてください。
思いつく限り全部です。
もうこれ以上あるはずがない!というぐらいにたくさん思い浮かべて下さい。
思い浮かべましたか?
そしたら周りを確認してみてください。
どうですか?
思った以上に赤いものが多くありませんか?
「こんなところが赤かったのか!」という発見も多いと思います。
例えば、スマホのホーム画面や、パソコンのデスクトップだけでも、
「赤」が使われているところがあったりします。
赤を意識するだけで、世の中はこんなにも「赤色」だらけだったのか!とびっくりするでしょう。
この、「意識して目を向ける」という事がアンテナを張る、ということです。
その中で、
- 危険を知らせる場面は赤が使われていることが多いな
- 広告では一番目立つ場面に赤が使われている。
- 赤は人が意識を向けやすい色なのかも知れない。
など、赤を意識するだけで色んな仮説や、使い方が思い浮かぶでしょう。
このアンテナを「演技」に張ることで、演技の肥やしが増え、魅力的な役者に一歩近づく事ができるのです。
アンテナの種類
演技アンテナを張るということは、演技に関連することに意識して目を向けることです。
ただし、とにかくアンテナを張っていればいい、というものでもありません。
先ほどの赤色アンテナの例で言えば、
「赤色がいっぱいあるな、赤色って好きだな」
で終わってしまっては意味がないのです。
それではただの「赤色が好きな人」でしかありません。
赤色に意識を向け、どうやったら赤色の良さを人に伝えられるか?
どういった時に、赤色を使うと有効か?を考えなくては、アンテナを張っている意味がありません。
演技で言えば、
「○○さんの演技好きだな!かっこいいな!」
で終わってしまっては、ただのファンです。
自分が声優として活躍したいのであれば、
- どの場面でどういった感情が使えるか?
- 感情の流れと、身体の動きはどうリンクしているか?
- 〇〇な人は、▲▲の時どういった行動を取るか?
- 好かれる人というのは何故好かれるのか?
- 良い声と言われる人の声は、どこに響いているのか?
こういった気づきから、演技の肥やしを増やそう、絶対に声優になろう、という意識が大切なのです。
また、アンテナの張り方によって、吸収しやすい技術が変わります。
それぞれ、
として、各ページで説明していきたいと思います。